コロナ禍以降、初めての映画館での映画鑑賞に選んだのが、
ジブリ映画の「君たちはどう生きるか」でした。
メディアでは全く宣伝されない珍しい映画で、
これも宮崎駿監督の拘りだったことが映画を見てからよくわかりました。
冒頭の舞台は太平洋戦争中の東京。
主人公の眞人の母が入院している病院が火事になり、
母は亡くなります。
暫くして戦争が激化し、疎開先が母の実家である郊外の謎多き豪邸。
父は母の妹と再婚し、義母が母として受け入れられないまま同居します。
ネタバレになるので、あらすじはここまでにしますが、
キーワードのアオサギとの関わり、あの世とこの世ととらえるのか、
パラレルワールドととらえるのか、捉え方で読み取り方が変わりますが、
所々でグローバル社会を風刺していたり、
現代社会での洗脳と重ね合わせる描写であったり、
戦争で恩恵を受ける家庭の子供と、貧困家庭の子供との隔たり、
世襲社会の問題等、
現世を生きる者達への多くのメッセージが込められています。
日本では、アオサギは嘘つきの象徴のようなキャスティングがされますが、
海外では、縁起の良い鳥とされていて、顕在意識と潜在意識の間を行き来する
スピリチュアルな存在とされています。
この映画の中では、両方のキャラを継承しているようです。
次第にアオサギと協力し合って義母を助けに行くのですが、
母への思いや義母への思いの変化にずっしりとこみあげてくるものがありました。
メディアで宣伝しなかった意味も、ストーリーの中のあちこちにちりばめられています。
この映画が理解できると、メディアに洗脳されることは無いと思います。
マンデラ現象と同じです。
人生は選択の連続で、心のありようでどちらに進むのかは変わります。
眞人の心の成長と変化により、勇気をもって選択するシーンには、
魂を震わされました。
「君たちはどう生きるか」
それが宮崎駿監督からのメッセージなのだと受け取りました。
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