日本最大の禅寺である「妙心寺」の境内に、
重要文化財の「明智風呂」があります。
明智光秀の叔父である密宗和尚が光秀の菩提を弔うため、
彼の死から5年後に建立しました。
通常、中を見学できませんが、
数年前に見学の機会があって中に入らせて頂きました。
「風呂」と言っても、中には湯舟は無く、
今で言うならサウナのようなもので、
いわば蒸し風呂で汗を流すシステムです。
その蒸し風呂の横には、衣類を着脱する部屋があり、
僧たちは、自分の着替えを包んだ布を床に広げて、
その布の上で着替えをします。
その布は風呂敷の語源ともなっています。
サウナと水風呂を交互に入れば「整った」と言えるのでしょうが、
そんな贅沢な時間は無かったのかも知れません。
現代はストレスが多い時代とも言えますが、
何かと贅沢な生活をさせてもらっているように感じます。
自宅に浴室があるのが当たり前の時代ですから。
どちらの時代が幸せなのかは考え方次第ですがね。
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