奈良県南部、高取町の険しい山を車で登った所にある「壷阪寺」。
車でもエンジンがうなるような坂を登るのに、
ここを自分の足でもくもくと登った昔の人に頭が下がる思いです。
真言宗のお寺で、御本尊は十一面千手観世音菩薩です。
眼病に霊験あらたかな観音様で、定期的に護摩供養がされています。
清少納言作の「枕草子」の中に、
「寺は壺阪、笠置、法輪・・・」と、
筆頭に挙げられているほど、当時から信仰されていたようです。
明治の初め、盲目の夫沢市とその妻お里の夫婦の物語の人形浄瑠璃
「壺阪霊験記」が初演され、歌舞伎、講談、浪曲となって、
壷阪寺の名が大きく世に広まったようです。
壷阪寺は、社会福祉活動にも貢献されており、
寺内を回っていると、その様子がよくわかります。
それにしても、目の観音様と言われるだけあって、
御本尊を見た瞬間、お目目パッチリで、
強烈に眼力の強さに引き込まれて、
暫くその場から動けなかったのがとても印象的でした。
お陰様で、最近視力が良くなって有難いと思ってますよ~。
見晴らしも良くて素敵な所だったので、
結構長時間滞在させていただいた印象深いお寺でした。
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