今から、約2500年以上前、釈迦と同じ時代に、現在のインドからタイにやってきた伝統医学の医師であるゴマラパット師は、当時のタイの王様の治療を依頼され、現在のタイ古式マッサージの原型となるものを考案されました。
患者は、王様ですから、跨いではいけない、姿勢を崩してはいけない等の細かいルールはあったようですが、次第に庶民の中に浸透していき、現在のスタイルへと変化していきました。
日本のリラクゼーションサロンでも、タイ古式マッサージのメニューを入れているところが増えてきましたが、営業で当店にやってくる方でも「タイ古式マッサージを受けたことが無いんです」と言われて驚くこともあります。
実際の所、「ちゃんと勉強して来てね~」って言いたいところですが、お口はチャックしてます。
今日も、お客様と話をしていたのですが、肩こりのお客様でも、タイ古式マッサージは、足の先から始めてゆっくり解していき、全身の血流が良くなって体温が上がったところで、不具合を感じておられる部位にアプローチすることで、全身的に体調の改善へと導いていきます。
部分的な施術は、その部位だけを解すので、結局元に戻ってしまって一時しのぎになってしまうことが多いのですが、タイ古式マッサージは、具合が悪いことを忘れてしまうところまで改善できる施術です。
もちろん、長い間具合が悪いのを放置してこじらせてしまったものを、魔法のように一回で治してしまうことは出来ないので、何度か続けて施術を受けていただくこともありますが、きっと「来てよかった」と思っていただけるように日々精進しております。
毎回、施術の初めには、お客様の頭の先に鎮座されている「ゴマラパット師」に両手を合わせて感謝を申し上げてから施術に入ります。
悠久の歴史の中のほんの一瞬に参加させていただけるだけで幸せを感じます。
そして、コロナ禍で、店を畳むことなく14周年を迎えることが出来たことに日々感謝しております。
タイ古式マッサージサロン風(ろむ)