正式には岩間山正法寺、通称岩間寺へ行ってきました。
結構勾配のある山道で霧雨の中、車のエンジンが唸っているな~と思いながら、
ようやく駐車場に車を停めました。
いつも思いますが、
開山の折には道なき道を自分の足で登って来られたことに頭が下がります。
西国三十三か所寺院の中では小ぶりなお寺なのですが、
御本尊が黄金に輝く千手観世音菩薩、両脇に吉祥天と婆藪仙人(ばすう)が控えます。
千手観音も素敵な仏像なのですが、
私の目が釘付けになったのが「婆藪仙人」でした。
瞳が生き生きとして、今にも歩みを進めそうな躍動感があって、
正直「ギョッ」とした印象です。
婆藪仙人は吉祥天のお兄さんで、
第一印象、「小さなお寺」と思いきや、
素敵な出会いに感謝してお寺を後にしました。
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吉祥天の夫は毘沙門天なので、
婆藪仙人は毘沙門天の義兄となります。
見た感じはお爺さんに見えますが、
厳しい修行を重ねているので目だけギョロギョロしてやせ細っているのでしょう。
いつもルーシーダットンをしているので、
仙人繋がりで引かれたのかも知れません。
因みに、タイ語でルーシーを訳すと仙人、ダットンは体操となります。
婆藪仙人は28部衆の一人で、
28部衆とは、千手観音の眷属、千手観音を信仰する者を守護する神です。
それぞれが海・陸・魚・蛇・鳥・人間・天等の各界で威力を発揮する善神達です。
有名なところでは、
毘沙門天・帝釈天王・金毘羅・阿修羅等があります。