先日、病院に受診することがあり、
待合室の壁に掛けられていた額のウミガメの写真を見て、
「浦島太郎は幸せだったのろうか?」
と思いました。
他人である私の推測によると、
太郎は、病気の父と看病する母を助けるために、魚釣りで家計を支える青年。
釣りの帰りに浜辺を歩いていたところまでは、「普通」。
ウミガメをいじめていた子供に、カメを譲ってほしいとお金を渡します。
良いことをした達成感で「幸せ」?
ウミガメの背中に乗って竜宮城へ向かうところでは「ワクワク感でいっぱい」。
竜宮城で鯛やヒラメの舞い踊りを眺めながらごちそうをほうばり、
超美しい乙姫様と楽しく過ごす毎日は「幸せの絶頂」。
ふと我に返り、家に残した家族を思って帰宅を決断する時には、
両親が「心配」だった事でしょう。
浜へ戻ると、知らない風景に「驚き」。
そして「不安」になり、
決して開けてはならないと言われていた玉手箱を開けて、
自分が白髪の老人に変身して、竜宮城での生活の長さに「驚き」と「後悔」。
この物語には、二つの教訓があります。
1、良い行いをすると、いつか良い事として自分に返ってくる。
2、約束を守らないと報いを受ける。
しかし、この話には、続きがあります。
おじいさんになった浦島太郎は、
ツルに姿を変えます。
太郎は、頭が混乱する中、大空へ飛び立ちます。
乙姫様のお陰で、千年の月日を生きられるようになったことに気付きます。
そして、カメに姿を変えた乙姫様と出会い、
二人は末永く幸せに暮らしましたとさ。
浦島太郎は、一喜一憂しながら、やっぱり幸せだったようです。
タイ古式マッサージサロン風(ろむ)